「どうした?月島」

「いやべつに」

隣で弁当を食っていた野々宮が不思議そうに俺を見るけど、答えるのが面倒で詳細は話さない。

「なあ、野々宮。自分をガン見してくる奴がいたらどうする?」

「はあ?そりゃもちろんガン見してくる奴にガン飛ばす」

「そうか。早死にしたくなければ不良にはやるなよ」

相原にガン飛ばしても意味無さそうだな。

だいたい女子を睨んで泣かれたら最悪だし。

俺の目力は強いらしいからな。以前、野々宮が教えてくれた。

特に眼鏡を外した時が一番強烈だとか。