◇◆◇ 実行に移したのは六限目の英語の授業中。 偶然にも科目が英語で良かった。 かなり自然な感じでこれを相原に渡せる。 ノートの端を少し千切って、そこに和訳問題を一つ書く。 “I love youを日本語に訳すと?” メモ用紙代わりの紙切れをスッと隣の机に置けば、相原が首を傾けて俺からの問いを読んだ。 少しして返ってきた答えは“愛してる”。 正解なようで不正解。 俺の考えた答えとは違うから、紙切れにはこう返事を書いた。 “残念、不正解。答えは放課後、教えてあげる”