きっかけは彼女の視線だった。

昼休み、ふと前を見たらぼっちで弁当を食ってる相原と目が合った。

慌てて顔を背ける相原。

なんだ?あいつ今俺のこと見てた?

不審に思ってジッと相原を見つめる。

まさかあいつ、俺のこと好きなのか?

自惚れじゃなく俺はモテる。

俺ってば頭いいからな。イヤマジで。成績は常に学年トップだし。

おまけに顔の造りもマシな方だから、女子から告白されたことが何度もある。

けど、好きでもない女子に告られても迷惑なだけで。

「ごめん。俺、恋愛に興味ない」

とか言って断り続けていたら、なぜか俺は「クールな月島くん」というキャラになっていた。