「……ふ……っぅ……ぅ…」


どれ程泣いていただろうか。



もうお月さまも太陽と同じ位置にいるだろう。



泣きつかれて、ふと前を見た。




その目に、机の上にある手紙が飛び込んできた。



「……っ…!!!」



何で今まで気付かなかったんだろう。



破れることなんて気にせずに、封を開けた。



中には、手紙。



そして、母がいつもつけていたリングが入っていた。




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綺瑠へ



この手紙を読んでいるってことは、私はもうこの世には居ないということね。


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お母さんでない、別の誰かが書いたのだろうと思った。



お母さんはいつも自分のことを「私」なんて呼ばない。


私のことも「綺瑠ちゃん」と読んでいた。



でも、



この字が、母が書いたものだと物語った。