朝、登校を終え、自分のクラスに着いた





昨日ずっとずっと明日は謝ろう






そう思っていた。






自分の席で本を読む明日夏






耳に髪をかける仕草が、もう小さかった頃の明日夏とは別の人になってしまったかのように感じさせた。






「あ、明日、か」






舌をなんとか回して、君の名前を呼んだ






そっと本を閉じた明日夏は、俺を見つめた。





「あの、昨日はご」

「日野くんおはよう! 」

「おはよ、え・・・・・・? 」






俺の言葉を遮り、君はいつもの声で、俺を呼んだ。