「あたし… 幼い時の記憶…ないの。」 あたしはやっとの思いで 口を開いた。 「うん…。」 海斗はあたしの話しを ちゃんと聞いてくれてた。 「だから自分の親のことも知らないの。」 あたしは涙をこらえて 一生懸命話す… 「おばあちゃんに親のことや 昔のことを聞いても 何も教えてくれなかった。」 「………。」