天使のキーホルダー



「心が探してんのは

コレだろ…??」


「あ…ありがとう。

でも何で…??」


心はホッとした様子だった。


「お前が落ちたとき

それを握ってたんだってさ。」


「そっか。」


「………。」



俺は心にキーホルダーを渡し

背を向けて口を開いた。



「心…お前バカだよ。」


「えッ…」


「そんなもんのただの

キーホルダーなのに…。」