着いた場所は駅の地下にある駐車場。
車には詳しくないから車種はわからないけど、四駆ってことだけはわかる。
「乗って?」
本当に乗っていいの?
助手席のドアに手をかけたまま、そんなことを考える私。
「どした?」
運転席側から声をかける先生。
「あ、いや……」
「早く乗って?」
ためらう私。
でも、ここで「やっぱり電車で帰ります」と言っても先生は帰してはくれないだろう……。
私は助手席のドアを開けて、車に乗り込んだ。
いい匂いがする。
男性の車にしては車内は綺麗だった。
先生がエンジンをかけると、オーディオからクラシックが流れ始めた。



