「俺、中学教師よ?しかも1年生の担任で、生徒はつい最近までランドセル背負ってたわけだ。そんな子に手を出してみろ。犯罪者だろ。それに俺、ロリコン趣味ねぇし」
修はそう言ってゲラゲラ笑った。
「でもさぁ、みんないいよなぁ……」
また始まった。
4人で集まり酒が入ると、裕幸はいつもこうだ。
「夏季は高校教師、修は中学教師、拓真はピアノ教室の先生。俺なんてさぁ……あぁ、俺も教師目指せば良かったかなぁ……」
裕幸はそう言って天井を見上げた。
「裕幸?もう酔ったのか?」
拓真がその場をなごまそうとクスクス笑いながら裕幸にそう言った。
「もうお前は飲むな。ウーロン茶かジュースにしとけ」
修がそう言って裕幸のビールジョッキを取り上げた。
拓真も修も俺に気を遣ってるんだろう……。
ピアニストを目指していたけど、なれなかった俺に……。



