「夏季?初担任の感想は?」
ウーロン茶を飲んでいた俺に拓真がそう聞いてきた。
「感想って言われてもなぁ……。今日が1日目だったし……」
「まぁ、そうだよな。1日目じゃまだ何もわからんか」
拓真はそう言って笑うとビールを一口飲んだ。
「なぁ?可愛い子とかいたか?」
次は裕幸がそう聞いてきた。
「はぁ?いるわけ……」
そこまで言いかけた時、俺の頭の中には、なぜか桜井柚葉の顔が浮かんだんだ……。
「えっ?いたのか?」
裕幸は興味深々で目をキラキラさせている。
「い、いるわけねぇだろ?そんな目で生徒を見たらいけません」
俺はそう言って裕幸の頭を軽く叩いた。
裕幸に聞かれた時、なぜ桜井柚葉の顔が浮かんできたのか……。
この時の俺には全くわからなかった。



