「それから……」
先生はジーンズのポケットから小さな包みを出してきた。
「あの時、渡せなかったクリスマスプレゼント。柚葉に会えたら渡そうと思って、ずっと持ち歩いてたんだ」
「先生……」
私の目に、また涙が溜まる。
「ほら~。また泣いてる」
先生はそう言ってクスッと笑うと、親指でそっと涙を拭ってくれた。
「だってぇ~」
涙が止まらなくて、手の甲で拭っても拭っても出て来る。
「いらないの?」
先生が私の顔を覗き込んで意地悪そうに言った。
「い、いる!」
私は先生の手に握られていたプレゼントを受け取った。
「開けていい?」
「あぁ」
私は、ゆっくり包みを開けていった。



