列車から見える景色が、どんどん変わっていく。 あの時、渡せなかったクリスマスプレゼント。 プレゼントの入った紙袋を握り締めて外の景色を見ていた。 会えないかもしれない。 会ってくれないかもしれない。 それでも一言、先生に謝りたかった。 涼が背中を押してくれたこと。 もし、涼が背中を押してくれなかったら、私は一生後悔してたと思う。 涼……。 ありがとう。