先生は私の前からいなくなった。


私は、先生に謝ることが出来なかった。


電話もLINEも出来ない。


学校から禁止されていても、先生の連絡先を消したわけではないし、学校からスマホをチェックされるわけでもなかった。


だから練習しようと思えば出来た。


でも、電話しても出てもらえないかもしれない。


返事が来ないかもしれないと思って出来なかった。


3年生になり、先生の母校であるT音大を受験することに決めた私。


先生との約束。


そして、自分の夢を叶えるため。