私は目を見開いたまま何も言えなかった。
校長先生と教頭先生は難しい顔をしてる。
香山先生は私を睨みつけている。
「君、うちの生徒だよね?」
私は何も言えなかった。
「1年F組の桜井柚葉です。望月先生のクラスの生徒です」
香山先生が校長先生にそう言った。
「桜井さん?あなた、やっぱり望月先生と……」
「香山先生は知っていたんですか?」
「えぇ、薄々は……。でも、まさか……」
私は校長先生と香山先生の会話を、ただ黙って聞く事しか出来なかった。
「さっきの話は本当かな?」
校長先生が話しかけてきた。
「えっ?」
私は顔を上げて校長先生を見る。
「望月先生の彼女だって」
「それは……」
そこでやっと、相川さんが何で病院に来たらダメって言ったかわかった。



