【先生×生徒シリーズ 完全版】プラネタリウムー先生に会いたいー




先生について行った場所は職員室だった。


他の先生が忙しく仕事をしている。



「もし、ピアノ室を使いたかったら、朝のHRまでにこれに名前を書いて?」



先生は職員室の入り口付近にかけてあったファイルを手に持ってそう説明してくれた。



「あ、はい」


「ファイルは、だいたいここにかかってるけど、なかったら職員室にいる先生に声をかけたらいいから。

ピアノ室は1〜3室まであるけど、基本的には3年生優先だから埋まってたら使えないこともあるから。

放課後16時30分から20時まで使えて、使える時間は1人30分。

最初の人は帰りのHRが終わったら担任から鍵を渡されるからそれを持ってピアノ室に行って鍵を開ける。

最後の人はピアノ室に鍵をかけて職員室に鍵を返しにくる」


「はい」


「なんか質問ある?」


「えっと、順番ってあるんですか?」


「16時30分までに、俺か他の音楽担当教師が1〜3室までの順番を決めて、それぞれの部屋の前に紙を貼り出すからそれを見るといいよ。で、終わったら紙の自分の名前にチェック入れて。もし急な都合で使わなくなった時には、担当に早めに伝えること」


「わかりました」


「今日は誰も使ってないみたいだな」



先生はファイルを見ながらそう言った。



「今日は桜井さんだけみたいだから、時間いっぱいまで使っていいよ」



先生はそう言って、ピアノ室の鍵を渡してきた。