「嫌いにならないよ」 「良かった」 先生の声が少しだけ明るく聞こえた。 先生のこと……。 嫌いになんてなれないよ。 だけど……。 先生は、私のことどう思ってるの? 好き?嫌い? 子供にしか見えない? 「じゃー俺、帰るわ」 「うん。ゴメンね……」 「ゆっくり休めよ。明後日、迎えに来るからな」 「うん……」 先生の足音が聞こえる。 ゴメンね、先生……。 ゴメンね……。