駅地下の駐車場に車をとめて、待ち合わせ場所のカフェまで急いだ。
日曜日のカフェ。
駅の近くだからか、全てのテーブルが埋まってないまでも結構な人がいた。
ほとんどがカップルだ。
カフェの中を見る限り、香山先生はまだ来ていない。
店員さんに後から連れが1人来ることを告げて、2人掛け用の窓際のテーブルに案内された。
「ご注文は、お連れ様が来られてからにしますか?」
水とおしぼりを持って来た店員さんがそう聞いてきた。
「あ、えっと、アイスコーヒーで」
「アイスコーヒーですね、少々お待ち下さい」
店員さんは会釈をしてその場を離れる。
それからすぐ、香山先生がカフェに入って来た。
俺のことを見つけると、笑顔で手を振りこちらへ向かって来る。
俺は手を振ることもなく笑顔を見せるとわけでもなく、香山先生に会釈だけした。
「ゴメンなさい。待ちました?」
「いえ、そんなに待ってませんから大丈夫ですよ」
香山先生が椅子に座ったと同時に、俺の注文していたアイスコーヒーを持って店員さんが来る。
「アイスカフェラテを」
「アイスカフェラテですね。少々お待ち下さい」
店員さんが会釈をしてその場を離れる。
ミルクもスロップも入れず、ストローをさしてそのまま一口飲んだ。
「で、お話って何かしら?」
ニコニコ笑顔を見せる香山先生。
俺は小さく深呼吸をした。



