「悪いな」
玄関の外に出た時に、俺は裕幸にそう言った。
「いいって」
裕幸と修と拓真には今回の事は話してあった。
柚葉が怪我をしたこと、柚葉本人は自分で転んだと言ってるけど俺にはそう思えないこと。
全て3人には話してあった。
俺はどうも柚葉が嘘をついてるとしか思えなかった。
裕幸が怪我のことを聞いてきた時の一瞬だけ見せた柚葉の顔。
俺の中で、ある人が故意にやったんじゃないかという思いがあった。
「お前、一人で大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫だよ」
「そっか、何かあったらすぐに連絡して来いよ」
「あぁ、柚葉のこと頼むわ」
「任せとけ」
裕幸はそう言って笑顔を見せた。
俺はある人物に会うために、裕幸のマンションを後にした。



