しばらくして服を着替えて出てきた柚葉。
「出来たか?」
「うん」
柚葉はそう返事をして俺の隣に座った。
「腹減ってね?」
「あー……そう言えば……」
「裕幸のところにでも行く?」
「行く!と、言いたいけど、突然行っても大丈夫なの?」
「うん。さっきLINEしたら面倒くさそうだったけど、柚葉も一緒って書いたら今すぐ来いってさ」
「そうなの?」
柚葉はそう言ってクスクス笑った。
「でも、俺も帰ってシャワー浴びて服も着替えたいし、行くなら昼ぐらいかな?」
「あ!私もシャワー浴びたい!昨日はシャワー浴びずに寝ちゃったから。服着替えちゃったけど」
「じゃあ、俺のマンションに一旦行って、シャワー浴びてから裕幸のところに行こうか?」
「うん」
「その前に、柚葉はちゃんと熱をはかってな?」
「大丈夫だよ」
「ダメ」
俺はそう言って、テーブルの上に置いてあった体温計を柚葉に渡した。
柚葉はそれを受け取ると、体温計を脇に挟む。
しばらくして小さな電子音が聞こえてきた。
「見せて?」
「うん」
柚葉は体温計を渡してきた。
「36度5分。うん、平熱」
俺はそう言って、柚葉の頭を優しく撫でた。



