「湿布、貼り直した方がいいかも」
俺がそう言うと、柚葉は手首に目をやった。
「そうだね。これ飲んだら貼り直すね」
「あぁ」
俺はコーヒーを一口飲んだ。
紅茶を飲む終えた柚葉は、学校のカバンの側に置いてあったビニールの袋を取る。
病院で処方された湿布が入った袋。
「俺がやってやるよ」
「えっ?いいよ〜、自分で出来るから」
「いいから、先生に任せなさい」
俺は柚葉の手から湿布の入った袋を取ると、中から湿布を出した。
「手首、出して?」
「うん……」
柚葉の手首に巻かれている包帯をゆっくり外す。
そして手首に貼られた湿布を剥がす。
「痛い?」
「ううん、大丈夫」
そう言った柚葉の顔は苦痛で少し歪んでいた。
手首に新しい湿布を貼って、その上からゆっくり包帯を巻いていった。



