ー夏季Sideー 「……せ?……先生?」 「……ん?」 体が揺れて、俺を呼ぶ可愛い声が聞こえて……。 目を開けると、目の前に柚葉の顔が見えた。 「あ、柚葉……」 「先生、おはよう」 あ、そっか……。 昨日、柚葉が熱を出して、仕事帰りに柚葉のアパートに寄ったんだ。 「調子はどうだ?」 俺は上半身を起こしながらそう聞いた。 床の上で寝ていたからか体が痛い。 「もう、すっかり良くなったよ。先生のおかげだね」 「そっか」 調子が戻って良かった。 柚葉の顔を見ると、顔色も良さそうだし。