そんなことを考えていると、おでこに冷んやりしたものが当たった。
「冷たいっ」
「熱さまシート」
「ありがとう。気持ちいいよ」
「そっか」
先生のおかげで少しだけ元気が出たような気がした。
「先生?仕事は?」
「ん?柚葉が心配で仕事なんかしてられるかよ。途中でやめてきた」
「ゴメン、なさい……」
「……なーんてな、嘘だよ。ちゃんと仕事は済ませて来たから安心しろ」
「もぉ!先生の意地悪!」
そんな私を見て先生はクスクス笑ってるし。
「いいから、早く寝ろ」
「寝れないよ」
「目を閉じたら眠れるから」
「私が寝るまで側にいてくれる?」
「あぁ」
先生はそう言って優しい笑顔を見せてくれて、私の頭を撫でてくれた。
私はゆっくりと目を閉じた。