「先生、行かないで?」 「柚葉……」 「寂しいから行かないで?」 「買うもの買ったら、すぐに帰って来るよ。だからそれまで寝とけ。な?」 先生は小さい子供に言い聞かせるように優しくそう言って、私の頭を撫でた。 先生の腕から手を離す。 「すぐ帰って来るから」 先生はもう一度そう言うと、その場から立ち上がり部屋を出て行った。