「…………いっ!」
床についた手に激痛が走る。
「大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫」
私はもう一度、床に手をついて体を立たせようとした。
痛みに顔が歪む。
「大丈夫じゃねぇだろ?我慢すんなよ。足だって擦りむいて血が出てるし」
そう言った先生は、しゃがんだまま私の前に背を向けた。
「えっ?」
「おぶされ」
「いや、でも……」
「いいから。ほれ」
手首が痛くて立ち上がることも出来ない。
ここは素直に先生におんぶされるしかないのかな……。
私は先生の肩に手をかけた。
その手を先生が掴み、首の前に持って行く。
「立つぞ?」
「うん」
先生は私を背中におんぶしたまま軽々と立ち上がった。
私の胸は、先生の背中に伝わるんじゃないかと思うくらい凄くドキドキしていた。



