「桜井さん?大丈夫?」
先生が私の側に来てそう声をかけてくれた。
心配そうな表情で私の顔を見る先生。
こんな時でも私の胸は高鳴っていく。
「だ、大丈夫、です……」
そう言って、体を起こそうとした。
痛みで顔が歪む。
下に落ちた時に手を突いたのだろう……。
特に手首に強い痛みを感じていた。
なんとか上半身だけ起こすことが出来た。
「大丈夫か?」
先生が私の前にしゃがみ込み、もう一度そう聞いてくれた。
その時、私の目に涙が溢れて、ポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちた。
職員室にいた他の先生も集まってくる。
口々に体を気遣う声が聞こえてきて、私は涙を流しながら大丈夫ということを伝えた。



