「もしかして、あの時からなの?」
私は何も言えず、ただ香山先生の話を聞いてることしか出来なかった。
「あなた、この学校に何しに来てるわけ?男漁りに来てるの?学生の本業は勉強でしょ?それにねぇ、こういうことが学校に知られたらどうなるかわかってる?望月先生に迷惑がかかるのよ!わかってる?私は言わないでおいてあげるけど」
「…………私は!」
私は顔を上げて香山先生を見た。
少し驚いた表情を見せる香山先生。
「先生とは付き合ってません」
香山先生の目を見て、私はそうハッキリ言った。
“はい、付き合ってます”なんて言えるわけない。
そう言って“あら、そうなの?”で話が終わるわけない。
「本当?」
「本当です。もういいですか?ピアノ室に行きたいんで失礼します」
私がそう言って椅子から立ち上がった時……。



