「えっ?えーっと……うーんっと……」
綾乃からのあまりの突然の質問に何て答えていいのかわかった。
「ゆず、慌ててる〜!可愛い!」
綾乃はそう言ってケラケラ笑う。
「も、もぉ!綾乃!」
綾乃にそう言われて急に恥ずかしくなって思わず大きな声を出してしまった。
まだ教室に残っていた他の子たちにも見られるし恥ずかしい。
私は思わず目線を下に下げた。
「ゆず、ピアノ室に行くんでしょ?」
「あ、うん」
「早く行かないと!」
「うん」
もぉ!誰のせいでこうなったと思ってるのよ!
「私も帰ろっかな」
そう言って綾乃はカバンを持った。
私もカバンと楽譜を持って、綾乃と一緒に教室を出た。



