「少し遠回りして帰ろっか?」
「えっ?」
先生の方を向くと、先生は笑顔で私の方を見た。
「せっかく柚葉との初デートだから、そのまま帰るのがもったいないから……。だから遠回りしてドライブして帰ろ?」
「先生……」
「柚葉?どした?」
先生は私の方をチラッと見た。
先生の気持ちが嬉しくて、私の目には涙が溜まっていた。
「えっ?泣いてんの?」
先生は慌てたようにそう言って、車を道路の端っこの少し広くなっているところに寄せて停めた。
「だってぇ……」
次から次へと溢れてくる涙。
空いてる方の手で拭うけど涙は止まらない。
先生はそんな私の姿を見てクスクス笑っていた。



