先生と駐車場の中から歩行者専用出入口に向かっていると、だいぶ先に1組のカップルが歩いてたのが見えた。
彼氏は年上かな?
彼女は私と同い年くらい?
デートでこんなところに来るんだ……。
って、それは私と先生もだけど。
彼女の声が大きくて、離れていてもこっちにまで声が聞こえてくる。
「もぉ!何でこんなとこに連れて来られなきゃいけないのよ!プラネタリウムなんて今頃流行らないっつーの!」
「だいたいねぇ、星が好きだからってプラネタリウムはないわー!」
彼女の声だけで彼氏は何て言ってるのかわからない。
「前にいるカップルの彼女の方、すんげー怒ってるな」
「うん」
「もしかして柚葉も嫌だった?」
「嫌じゃないよ!」
私は首を左右に振った。
先生と一緒に行けるならどこでもいい。



