先生の車は、アパートから隣町、そのまた隣町を抜けて隣県までやって来た。
どこに行くんだろう……。
先生に、どこに行くか聞いても笑うだけで教えてくれない。
隣県の街中を抜けて、山道を走り出した先生の車。
しばらく山道を走ると、視界が開けて大きな公園の駐車場に着いた。
「目的地って、ここ?」
「そう、ここ」
駐車場に停まっている車の数から沢山の人が来ていることがわかる。
「公園の中に建物あるの見える?」
「うん」
公園の奥に白い壁の近代的な建物が見える。
「正確には、あそこが目的地」
先生はそう言ってクスッと笑った。



