いつものコンビニまで行き、タバコと缶コーヒーを買った俺はマンションと逆方向に車を走らせていた。
「はぁ……」
口から出るのは溜め息ばかり。
車を走らせて着いた場所は公園の駐車場。
その駐車場の角に車をとめて、座席を後ろに倒した。
裕幸や修の話を楽しそうにする柚葉の顔が浮かぶ。
俺の知らない修の話。
好きなピアニストである裕幸の話。
それを聞きたくなかった。
あいつらは親友で、これからもずっと親友であることには変わりない。
俺はあいつらと柚葉を信用している。
あいつらに嫉妬していることだってわかってる。
いい年した大人が嫉妬だなんて……。
しかも初めて出来た彼女でもないのに。
笑いが込み上げてくる。
俺は、そんな嫉妬心を拭うために、そっと目を閉じた。
ー夏季Side endー



