「お待たせ!はい、これ」
玄関に戻ってきた相川さんは、紙袋を差し出した。
「何ですか?」
「お惣菜とかいろいろ」
「えっ?」
「柚葉ちゃん1人暮らしし、いつもご飯をコンビニで買って済ませてるって言ってたから」
あ……そうだった……。
みんなで晩ご飯を食べながら、そんな話をしたんだった。
「持って帰って?冷凍しといたら大丈夫なものばかりだから」
「いいんですか?」
「うん」
「わぁ!ありがとうございます!」
私は相川さんから紙袋を受け取った。
ずっしりと重い紙袋。
少し中を覗くと、沢山のタッパーが見えた。
相川さんの料理はどれも美味しかった。
だから食べるのが楽しみ。
私は相川さんに再度、お礼を言って先生と玄関を出た。



