顔を上げる柚葉。
目に涙がいっぱい溜まっていて……。
ウルウルした目で俺を見てる。
ヤベェ、可愛すぎるだろ。
「柚葉の夢は何?」
「私?」
「教えてよ?」
「私は、音楽の道に進みたいかな。ピアニストみたいな壮大な夢じゃないけど、音楽に携わる人になりたい。でもその前に◯◯音大に入ることが私の夢かな」
◯◯音大って……。
「えっ?マジで?」
「うん。私の好きなピアニストがその大学の出身だから私も同じとこ行きたいなって」
「◯◯音大って、俺が出た大学だよ」
「えぇ!ホント?」
「あぁ、もし柚葉が受かったら俺の後輩になるってことだな」
「そうだね」
俺たちはそう言って笑い合った。
◯◯音大に行けるといいな。
いや、俺が絶対に行かせてやるよ。
柚葉の夢を叶えてやるからな。
ー夏季Side endー



