ー夏季Sideー
「先生、ありがとう」
ベッドの上。
俺は柚葉を腕枕していた。
柚葉はそう言って恥ずかしそうに笑うと、俺に背を向けた。
俺は身体を横に向けると、後ろから柚葉の身体をギュッと抱きしめる。
素肌に感じる温もり。
柚葉の首筋にキスをする。
「先生、くすぐったいよ」
そう言ってクスクス笑う柚葉。
ヤベぇ……。
このままだったら、また柚葉を抱きたくなる。
「そうだ、柚葉にいいもの見せてあげるよ」
「何?」
「秘密。ちょっと待ってて?」
俺は柚葉の頭を撫でてベッドから出た。
寝室のクローゼットを開けて、それを手に取るとベッドに戻った。