涼の言葉に私は目を見開いた。 「……何で?」 私は涼に問いかける。 「ゆずの悲しい顔、辛い顔は見たくないよ。ゆずが悲しい顔や辛い顔をしてたら、俺の心が辛くなるんだ……。苦しくなるんだよ……」 私は泣きながら涼の顔を見る。 「ゆず?」 涼が優しく話しかける。 「ゆずはさ、まだ先生のことが好きなんだろ?愛してるんだろ?」 「それは……」 涼が私の体を起こして、ベッドの上でギュッと強く抱きしめた。