「入学式に出会って、キミのことが気になって……それで、気付いたらキミのことを目で追ってた。生徒を好きになった自分が信じられなくて、すっと自分の中で否定してたんだ……」
「先生……」
「でも、日に日にキミへの気持ちが大きくなっていって、自分の中で拒否していた気持ちの糸が切れたんだ……。今までいろんな女性と付き合って来た。でもな、でも、こんな気持ち初めてで……」
今まで何人も女性と付き合ってきた。
好きでもない女も抱いてきた。
でも、かのじょは違うんだ……。
彼女のことを思うと胸が張り裂けそうになる。
切なくなるんだ……。
彼女は何も言ってくれない。
彼女の鼻水を啜る音だけが聞こえ、俺の腕にポタポタと雫が落ちていた。
「ゴメン……こんなこといきなり言われても迷惑だったよな……ゴメン……だから、もう泣かないで?」
俺はそう言って彼女の首筋に顔を埋めた。
何で泣くの?
キミを悲しませたくないよ?
だから、ねぇ?お願いだから泣かないで?



