香山先生の言葉が頭に浮かんだ。 『先生は桜井さんが好きなんじゃないかな?』 香山先生には生徒として好きだと否定した。 でも……でもな……。 その時、自分の気持ちを抑える事が出来ず、気付くと俺は後ろから彼女の体をギュッと抱きしめていたんだ……。 「…………せん、せ?」 驚いたように俺を呼ぶ彼女。 彼女の髪の香りが鼻を掠めて、俺の体が一気に熱くなる。 今にもはち切れそうな胸の鼓動。 彼女にも伝わってしまうんじゃないと思うぐらいドキドキしていた。 「何で……」 彼女はそう呟いた。