涼は私に顔を近付けて、私の唇に自分の唇を重ねてきた。 涼との初めてのキス……。 ギュッと閉じた目から涙が溢れる。 唇を離した涼が、いつもの優しい笑顔で私を見ている。 目を開けた私は涼の顔を見つめ、涼の首に腕を回した。 私の目から溢れていた涙が流れ落ちる。 涼は親指で、私の涙を優しく拭う。 「ゆず?」 「ん?」 「…………別れよ」 涼は私の顔を見つめたまま、静かにそう言ってきた……。