それに、さっき言った香山先生の発言。
あれで香山雛子という女がどういう性格なのかわかった。
「香山先生、いいですか?」
香山先生は俺の方を見る。
「僕は香山先生とは付き合えませんよ」
「えっ?」
「これから先もずっとです。香山先生は僕の中では先輩教師という立場のままです」
「何で……」
「香山先生、さっきご自分で言いましたよね?教師は聖人じゃないって。人間だから好き嫌いくらいあるって……」
香山先生はハッとした顔をした。
まるで俺の言いたいことがわかってるかのように……。
「僕は香山先生、あなたが嫌いですよ」
俺は香山先生の目を真っ直ぐ見てそう言った。



