紅茶を飲み終わった私は何をしていいのか、何を話していいのかわからずにいた。
先生がここへ連れて来た理由もわからないままで……。
「桜井さん?こっち来て?」
先生はそう言って立ち上がる。
私もソファーから立ち上がった。
「キャッ!」
浅く腰掛けていたため足に力が入っていたのか、足が痺れて立ち上がった瞬間、転びそうになった。
「大丈夫?」
先生が私の体を支える形になって、なんとか転ぶのは回避出来たけど、一瞬、先生と目が合って、私の胸は大きく高鳴っていた。
「だ、大丈夫です……すみません……」
私がそう言うと、先生は私から離れた。
「歩ける?」
「はい」
私の返事を聞いた先生はリビングを出た。
私も後についてリビングを出る。
少しだけ足がジンジンする。
先生は玄関から左脇にある扉を開けた。



