それが涼との出会いだった。
それから何回か涼の歌を聴きに行って、付き合うようになって、同棲を始めて……。
付き合って半年。
一緒に暮らし始めて3ヶ月。
抱きしめてくれたり、手を繋いだりはしてくれるけど、涼は私の体を求めてくることはなかった。
私は先にアパートに帰った。
住宅街の一角にあるアパート。
元々、涼が住んでいた。
私は玄関の鍵を開けて中に入り、ダイニングの電気をつける。
バッグをダイニングテーブルの上に置くと、そのまま寝室に入りベッドに寝転んだ。
サイドテーブルに置いてある家庭用のプラネタリウム。
涼が私の誕生日に買ってくれたもの。
「何がいい?」
って聞かれた私は迷わず
「プラネタリウム!」
って言ったら、そう言った私に涼は笑っていたっけ。
私は手を伸して、スイッチを入れた。
真四角な部屋の壁一面に星が現われた。
まるで本物の星空のように、私の体は吸い込まれそうな感覚になった。



