私はビックリして顔を上げると、涼は笑顔で私を見ていた。
優しい柔らかい笑顔。
「行こう?」
そう涼は優しく言って、私の手をギュッと握ったまま歩いて駅まで行って、そのまま電車に乗って海を見に行ったよね。
月が海を照らしてキラキラしていた。
静かに波の音が聞こえる。
涼と私は浜辺に座って、夜の海を見ていた。
涼は何も言わずに、私の手をギュッと握ってくれていた。
「……ゴメン、なさい」
私は、ただ謝ることしか出来なくて……。
そんな私に対して、涼は優しく微笑んでいた。
「私、私ね……」
私が話を始めると、それを涼は黙って聞いてくれた。
全て話終えた後に、涼はそっと私を抱きしめて優しく背中を摩ってくれていて……。
「泣きたい時には、思いっきり泣けばいいよ」
そう優しく背中を摩りながら言ってくれた。



