『謝る必要もないし、迷惑だなんて思ってないから……むしろ……』
先生はそこまで言って言葉を切った。
「むしろ、何ですか?」
『いや、何でもない』
その先は何て言おうとしたのかわからなかった。
私もそれ以上、追求することはなかった。
気になってないと言ったら嘘になるけど。
しばらく沈黙が続いて、その沈黙を破ったのは先生だった。
『あ、あのさぁ……』
「はい」
『明日は学校行ける?』
「えっ?」
『いや、ほら、体調崩してるって聞いたから……』
「あ、はい、大丈夫です」
『そっか、なら良かった』
先生は少し笑いながらそう言った。
私の体調不良は嘘だから。
だから明日も普通に学校には行ける。
私は先生からすると自分の受け持ったクラスの生徒だから心配してくれてるんだろうと思う。
でも、それでも私は嬉しかったんだ。



