「どうしたの?」 って……。 私は涙を見せるのが嫌で、何も言わずに俯いたままだった。 涼は苦笑して困った顔をしていたっけ。 私の顔を覗き込んで、何度も声をかけてくれて……。 でも私は「ゴメンなさい」って言うのが精一杯で。 「今日は、もう店じまい」 涼はそう明るく言うと、ギターケースにギターをしまい、立ち上がってギターケースを背中に担いだ。 そして、何も言わずに私の手を優しく握ってくれたんだよね。