「宙ありがとう」 涙で腫れた目で笑いながらお礼を言った。 「べ、別にたいしたことしてねぇよ」 宙は顔を逸らして言った。 長い付き合いだから知っている。 宙が顔をそむける時は、照れている時だ。 「宙がいてくれて本当に良かった」 私がさらに追い打ちをかけるように言うと、今度は顔を手で隠していた。 「…だったら…」 「ん?」 「俺と一緒にいろよ」 「うん!宙と一緒にいるよー!」 大切な幼馴染だもん。 宙と一緒にいるのは当たり前だからね。