「彩、彩!」 話そうとした時、愛奈に袖を掴まれた。 「なに?」 愛奈は一所懸命首を横に振っていた。 「なになに?僕も仲間に入れて?」 すると頭上から田中くんの声がした。 「わわわわわっっ!!」 急な登場に言葉が出てこない。 「どうしたの彩?」 状況の知らない宙は呑気にそんなこと言ってるし。 背後には田中くんがいるし… 「君、友達?」 何も言えない私に代わって田中くんが宙に話しかけた。 「そうだよ」