「宙は、私にとって…1番の幼馴染みだよっ!」 涙でぐしゃぐしゃな顔で笑顔を作って答えた。 「だろ!」 宙は満足気に笑って見せた。 そして静かに私の名前を呼んだ。 「自分の気持ちに素直になっていいんだよ」 宙… こんな役回りさせてごめんね。 「アイツ、あの場所で待ってるって」 あの場所… 今日そう言われて思いつく場所はたった1つ。 「宙っ、ありがとう!!!」 「おう!」 私は宙にお礼を言うと走り出した。