「よい夏休みを!それじゃあ、解散!」



担任のこの言葉により1学期が締めくくられた。



「愛奈!」



「はいはい」



愛奈には真っ直ぐ私の家に来てもらって、髪を結ってもらうのだ。



「宙のクラス終わったかなー?迎えに行ってくるね」



宙も一緒に帰るため、クラスを覗きに向かう。

いつも早く終わった方が迎えに行く方式となっていた。



私が宙のクラスに丁度たどり着いた時HRが 終わったらしく、宙が出てきた。



終業式がよっぽど疲れたのか、下を向いている。



「宙!帰ろう?」



そんな宙に向かって笑顔で話し掛けた。