「そんなんじゃないよ」
「ふぅーん。それより、この食材をバスに運の手伝ってくれる?」
「あっ、うん」
複雑な気持ちのまま、遠足がスタートした。
───
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「宙くんさ、別のクラスだよね?早く戻った方がいいんじゃない?」
「あっ、彩。包丁で怪我しないようにね」
「無視しないでくれる?部外者さん」
バスで目的の場所に着き、炊事をしている今。
私の周りには何故か田中くんと、別のクラスの宙がいた。
しかも喧嘩しながら…
「彩…なんか猿が吠えてるよ」
わ、私に振らないで…!!!
「君の隣に不審者いるよ?気をつけたら?」
うっ…
一体どうしたって言うのよ。



