「…どうして…私が関係あるって、思うんですか?」
田中くんが好きなのは吉田先生。
きっと吉田先生も気づいているはず。
なのに、なんで私なの?
「田中くんは貴方が大切だからよ」
そんな私の疑問とは裏腹に、先生はハッキリと答えて見せた。
その言葉は私には想像出来ないことで。
一瞬夢の中にいるのではないかって錯覚してしまいそうになる。
けれど。
「ハハハッ」
私は逃げた。
先生の言葉を無視した。
期待して、裏切られるのは怖い。
「先生、おかしなこと言わないでくださいよ。根拠も無いし、第一田中くんは…」
吉田先生…貴方が好きなんですから。
言いかけた言葉をぐっと胸の奥にしまい込んだ。



